犬の吠える声・鳴き声は、小さくても響きますし、それが夜中ですとなおさらです。
人間が眠ることができないほど酷く鳴くこともありますし、住宅状況によっては近所の方にまで迷惑がかかってしまうこともあります。
ではなぜ犬は夜泣きをするのでしょうか。
原因がわかればそれに応じて対処していくことは可能です。
頭ごなしに叱るのではなく、まず原因から探っていきましょう。
犬が夜泣きや無駄吠えをする理由
犬の成長過程を大きく分けた幼少期・成犬期・老年期によって、夜泣きや無駄吠えの原因は異なってきます。
幼少期
幼少期の夜泣きの原因は、ほとんどが「寂しい」「構って」です。
今までペットショップやブリーダー宅などで、他の犬と生活してきた子が、急に人間の姿しか見えないところに来ると、不安がつのり、特に暗く静かになる夜に我慢できずに鳴くことがあります。
成犬期
成犬期の原因のほとんどは「運動不足」「わがまま」によるものです。
犬は運動が大好きですし、成犬期に入れば、幼少期ほど睡眠を貪ることもなくなり一番活発で一番運動量を必要とする時期ですので、犬種にあった散歩時間の確保など、適切に運動をして上げていない場合は、運動不足に陥っていることば考えられます。
運動不足になると、寝る時間になっても十分にエネルギーを発散し切れていないため落ちつかず夜泣きに繋がります。
また、躾をせずに犬の要求にいつも答えるように生活していると、夜中だろうが構わずに外出やご飯や遊べと要求することもあります。
老年期
老年期の原因のほとんどは「不安」「認知症」によるものです。
加齢による目や耳の衰えに加え、夜の暗さや静かさで周りの状況がわかりづらく不安を訴えるために鳴くことがあります。
また認知症によって体内時計が狂い、夜中には見当違いな要求をしていることがあります。
夜に吠えるのを対策する方法
運動不足
犬種に応じた運動量を把握し、毎日解消してあげる。
またそれでも足りなければ頭を使った遊びをしてエネルギーを発散させる。
わがまま
とにかく構わない、見つめることも禁止。
一時的に布をかけるなど人間の姿を見えなくし、諦めさせる。
不安
長年連れ添った飼い主の存在を感じるのが一番安心できることです。
夜間は飼い主の寝室に犬の寝るためのスペースを確保してあげましょう。
認知症に伴う体内時計狂い
体内時計を合わせてあげるには太陽のひかりや外気に触れさせてあげることです。
体に支障がなければ日中に外に連れ出してあげたり、家の中でも陽の光を感じる明るいところで過ごさせてあげましょう。
窓を開けて寒くならない程度に風を感じさせてあげるのもいいでしょう。
犬が夜泣きをするのには必ず原因があります。
このほかの場合で、体調にまで変化がある時には、病院に連れて行くことを強く勧めます。